ラーメン屋の本命1

半年に1回程度、わたしは水道橋にほど近い眼科医に目の検診に訪れる。目は極端に悪いわけではないが、加齢と共に他の臓器と同じく筋肉疲労を起こすので、その保護を込めての訪問である。そして、その通院の楽しみに、わたしの大好物ラーメンを堪能することがある。目医者の診察の前か後にこのラーメン屋に立ち寄るからである。

水道橋から歩いて5分もかからない場所に、今や老舗風情も漂う店舗がどっしり構えられている。常時行列客は5人はいる。昨日も4人組が並んでいて、わたしが5人目でわたしの後ろには2人が待機していた。順番が来る。いそいそと店内に入り、券売機に1000円札を1枚入れ、これみよがしに、枠で囲って”特製濃厚煮干しそば980円”と表示されているボタンに人差し指を置く。

店内はびっしり満員、コロナ騒ぎがうそのような、いつもと変わらぬ賑わいだった。