カレンダーを扱い始めて21年目を迎えて

21年前当時を思い起こすと、まだインターネット普及の黎明期であり私の机の上にパソコンはありませんでした。
もちろんスマホなんて存在していません。お化けのようなごつくて重い携帯電話を便利な代物だと感じて持ち歩いていました。
FAXはだいぶ普及していたので仕事はFAXのやり取りでずいぶん時間短縮が図られました。
しかしながら「紙」の質量はとても大きく、ファイリングしていくとたちまちのうちに膨大な大きさに膨らんでいき、よく棚の中でファイル同士が場所の取り合いをしていたものです。

弊社がカレンダーを扱い始めたのはそんな社会状況の中でした。

「紙」はもちろん業務の主役でして、カレンダーの注文を取りに行くとたちまちものすごい量の発注量になっていきます。
弊社のお客様である生保の営業の方々は職場の基盤を持っていることが多く、営業の方1人で400~500冊などという信じられない数量をご注文いただいておりました。
そして、そのカレンダーを受け取った人はその「紙」のカレンダーを日常使用してスケジュールを書き込んでいくものですから、便利なツールとして貴重な存在になっていたのでした。

2017年現在、もはや「紙」が使用される場面は限られてきており、たいていはパソコンやスマートフォンで用が足りてしまいます。

しかし、世の中どうなっているのか生保さんへの販売数量は年々減るどころか増え続けているのです。
IT社会になっても紙と鉛筆が便利すぎるということなのでしょうか???

たしかに卓上カレンダーは手に取ればすぐに使えるがパソコンは電源を入れなければ起動しない。
もっと本質的な問題は自分で記入したボールペンなり鉛筆の跡はそれ自体に記憶があり、それを見ると関連する記憶がスッとよみがえってきたりして、その効果で連想ゲームが始まるとういことがあります。スマホなどで打ち込んだ文字は整然としていて確かに見やすいのですが、想像力の発展性は限定的なように思えます。

つまり、自分が記録した字にはそれだけの価値があるのです。

わたしもIT社会の余りある恩恵を享受しているビジネスマンのひとりですが、
ノートに何やら書きなぐった内容からヒントが得られて新たな企画につながった例は数え切れません。
これらのようなことがカレンダーがなくならない要素になっているのではないかと思います。

近い将来「紙」のカレンダーが変質を遂げてこれまでとはまったく違う新しいカレンダーが登場してくる可能性はあるかもしれません。

ですが、周りを見回してみるとまだしばらく「紙」のカレンダーの時代は続くと考えてよいと思います。

古臭くともこの業界でカレンダーを販売していくことの生きがい、やりがいを感じながら同時に新しいカレンダーの開発も視野に入れる必要性を感じています。
時代は変わり続けます。われわれ業者は社会の変化を見据えて常にお客様が求めている最大のものを供給し続ける責務があると感じております。

平成29年7月23日 AM8:00 社内にて

名入れの効果

果たして名入れは本当に効果があるのだろうか。

皆さまの名入れを制作しているときには効果があると信じてはいるものの

ふと、心配になることがある。我が家にも親戚の家にもいつも行く様々なお店屋さんにも名入れカレンダーは飾ってある。

皆、たまには見てくれているのだろうか。

そんななか、疑問に応えてくれる出来事が私の身の回りで起きた。家内の実家に用があって行ったある日のことである。

夕方になり、店屋物を取ろうということになった。家内のお母さんは壁に掛けてある日めくりのカレンダーの台紙に印刷されたソバ屋の電話番号を読み上げてくれという。

「これだ」と思った。確かに使われている。役に立っている。

私が信じていたことは間違いではないと思った。

心を込めてお付き合い

(平成19年 遠山ブログより)

10年前、カレンダー販売を始めました。保険会社営業の女性のある人には100冊、ある人には200冊と卓上カレンダーの注文をとって回りました。

当時は細かな計算などもせずただやみくもに「安く、安く」と考えて販売していました。

たとえ薄利であっても数量が販売できれば利益が出せるものと信じて夢中になって販売していました。

初年度は遠く及ばす大幅な赤字を出してしまいましたが、次の年には目標にした数量の注文をいただくことができ利益も出すことができました。

営業員さんたちにも気に入ってもらえたのでしょう。前年にご注文をいただいた90%近くの方がリピーターになってくれました。

代金の集金の時期にはお客様よりこんなことを聞きました。

「わたしのお客さんに配りに行ったら真っ先に机の上においてくれたのよ」

「もう少しマス目を大きくしてなるべく書き込みスペースを広げるようにカレンダー屋さんに言っておいてくれよ なんて注文をつけられたわよ」などなど

配った先のお客様からの色々な反応を聞かせてくれました。

そんな話を聞いたとき、私は<自分が販売したカレンダーがお客様とその先の方々との大事なコミュニケーションツールになっているんだ>ということを痛感いたしました。

年に一度、しかも年末の忙しい時期に届けられるカレンダーにまつわるちょっとしたエピソードになぜかほんわかあたたかなぬくもりを感じませんか?

私どもは以来10年間試行錯誤を繰り返しながら、皆さまに支持されるカレンダーを作ることに精力を注いでまいりました。

この「小さな贈り物」が営業の方とその先のお客様との心の架け橋になることを願ってやみません。

皆様方の業界の方々にもきっと役に立つという一念で心を込めてこれらのカレンダーを斡旋させていただきます。

どうかこの思いが通じますようにお祈り申し上げます。

平成19年6月吉日